アンド 最終単独公演巡業任務
「FOREVER MISSION」
4月20日 SHIBUYA O-EAST
「まだ(解散の)実感がなくて、明日も会いそうなの、この人たちに。誰かが遅刻して、誰かの機嫌が悪くて。そんな中、KAJIだけが「おはよ~」って言ってる。ムカツクんだけど、(自分の)帰る場所はここだったかもしれない――」(PECO)
アンドが解散告知を出してからちょうど3ヶ月後の2013年4月20日、SHIBUYA O-EASTにてアンドのアンド 最終単独公演巡業任務「FOREVER MISSION」が開かれた。既に名阪2公演を終えており、この日が"アンド"としてのラストステージとなる。どんな想いがあろうと、アンド5人が出した答えを、このステージを見守りながら、受け止めなければならない。
先述したPECOのコメントは、公演のラストにエージェントに向けて発したメッセージだ。5人それぞれが語る心境は、どれも"アンド""エージェント""メンバー"への愛に溢れていて、唇を噛み締めていないと涙が落ちてしまいそうなほど、切なく温かかった。そんな中でPECOが発した「帰る場所はここだった」。このひと言に彼のどれだけの気持ちが込められていたのだろうか。震える声に、胸が締め付けられる思いだった。
SEと共に、1人ずつ勢いよくステージに飛び出してきたメンバーは、まっすぐ前を見据えていた。郁磨の「いこうぜ!」の言葉を合図に、激しいビートが刻まれ「Daybreak」がスタートする。エネルギッシュなステージングは1曲目から健在で、エージェントもそれに応えるようにフロアをかき乱す。
けん、KAJIの重圧なリズムにの上にキリ、PECOのギターサウンドをのせスタートする「Diabolus」では、4人がステージの淵まで駆け寄りエージェントを煽りたてる。
「今日は全てを忘れて最後まで楽しんで、ぶっとばしていこうぜ!」
「Diabolus」を終え、ここまで3曲。既に汗だくのエージェントを前に、郁磨が声を上げる。ここから本編ラストまでMCを挟むことなく、郁磨の言葉通り「楽しむ」ための楽曲が勢揃い。途中に挟まれた「夢遊の籠」では、それまでの勢いから一転、メロディアスなロック・バラードでエージェントをアンドの世界へ引き込んでいく。
巻き返した勢いは、止まることを知らず、フロアを占拠する。ボルテージを振り切った「ブラックアウト」、「兇」では会場が大きく揺れた。一体感に包まれた会場は、寒さ残る外の陽気とは全く異なり、2階席で観ているこちらまで汗が滲むほどの熱気で溢れかえっていた。KAJIのドラムに合わせ、ヘッドバンキングを繰り返すエージェント。盛り上がりの絶頂を迎える頃には、ベースをステージに残したけんが客席にダイブするなど、今まで観たアンドのステージの中でナンバー1の熱さだったと感じた。
アンコールは、衣装替えし真っ赤なスーツで登場したメンバー。本編の熱気を一度取り払ってのアンコールは、「Lycoris」でスタートし、「あやめ」で幕を閉じるのだが、これだけでエージェントたちが満足するわけもなく、メンバーがステージを降りると共に、会場は2度目のアンコールに包まれた。
2度目のアンコール。この日最後となる曲は「bluff」。演奏前には、「この曲は、自分自身のことをそのまま書いた曲。」「みんな少なからず、先に進んでいくと思う。その時にこの曲が支えになれたら、これ以上ないくらいうれしい。」と郁磨がエージェントに告げる。銀テープが舞う中の「bluff」は、一歩を踏み出す力強いメロディと笑顔に包まれたエージェントが印象的だった。
全ての曲目が終了すると、メンバーが5人がステージに並び、それぞれの言葉で集まった全ての人に向けて、メッセージをおくった。
キリ「みんながいたからここまで来られました。この言葉に尽きます。ありがとうございます。」
けん「17歳からこのバンドを始めて、人間が成長出来る時期をこのバンドに捧げて来ました。みんなのお陰で、少しは成長出来たかな、と思います。5年8ヶ月、人生を共にしてくれてありがとう。俺に関わってくれた人を幸せにしたいと思うから、これからも頑張ります。」
PECO「まだ(解散の)実感がなくて、明日も会いそうなの、この人たちに。誰かが遅刻して、誰かの機嫌が悪くて。そんな中、KAJIだけが「おはよ~」って言ってる。ムカツクんだけど、(自分の)帰る場所はここだったかもしれない。」
KAJI「俺は、(アンドにいた期間は)3年いかないくらいかな。でも、俺の中では、10年くらいいた感じ。良い時も悪い時もあったけど、まだ先があるような気がしていた。この場に立ったら、もう(メンバーと)言い合ったり出来ないと実感して、寂しい。今までありがとうございました。」
郁磨「正直、本編あたりで涙腺が崩壊すると思っていたし、みんなと喜怒哀楽、色々な感情を共有したいと思ったけど、"音"は楽しいんだよね。みんなの笑顔が好きだから、寂しい気持ちはみんな一緒だけど、どれだけ笑顔でいられるかと思って、今日は挑んだ。色々な想いはあるけど、俺は泣いてないぞ!
凄く長かったけど、今、俺がここにいるのは、本当に奇跡なんだよ。関わってくれた人に、これ以上ないくらい感謝してる。誰よりも愛してる。今まで傍にいてくれて、本当にありがとう。」
想いと感情が溢れる中で、言葉を紡ぐメンバー。それでも最後はエージェントに笑顔を見せて、終演を惜しむように、何度も手を振っていた。
「みんなに夢を持て、とは言わない。だけど、夢を掴んでください。今日をスタートにしてください。」
PECOのこの言葉を最後に、アンドは5年8ヶ月の活動に終止符を打った。
SET LIST
1. Daybreak
2. CODE「B」
3. Diabolus
4. 蜥蜴
5. GUT
6. 疑心暗鬼
7. 犠
8. 夢遊の籠
9. Liberate
10. Suicidal dance
11. BLAZE
12. ブラックアウト
13. 兇
ENCORE
14. Lycoris
15. 恋スル@BOY
16. TRIGGER
17. ギャング5 [five]
18. あやめ
ENCORE2
19. 宣戦布告
20. bluff
「FOREVER MISSION」
4月20日 SHIBUYA O-EAST
「まだ(解散の)実感がなくて、明日も会いそうなの、この人たちに。誰かが遅刻して、誰かの機嫌が悪くて。そんな中、KAJIだけが「おはよ~」って言ってる。ムカツクんだけど、(自分の)帰る場所はここだったかもしれない――」(PECO)
アンドが解散告知を出してからちょうど3ヶ月後の2013年4月20日、SHIBUYA O-EASTにてアンドのアンド 最終単独公演巡業任務「FOREVER MISSION」が開かれた。既に名阪2公演を終えており、この日が"アンド"としてのラストステージとなる。どんな想いがあろうと、アンド5人が出した答えを、このステージを見守りながら、受け止めなければならない。
先述したPECOのコメントは、公演のラストにエージェントに向けて発したメッセージだ。5人それぞれが語る心境は、どれも"アンド""エージェント""メンバー"への愛に溢れていて、唇を噛み締めていないと涙が落ちてしまいそうなほど、切なく温かかった。そんな中でPECOが発した「帰る場所はここだった」。このひと言に彼のどれだけの気持ちが込められていたのだろうか。震える声に、胸が締め付けられる思いだった。
SEと共に、1人ずつ勢いよくステージに飛び出してきたメンバーは、まっすぐ前を見据えていた。郁磨の「いこうぜ!」の言葉を合図に、激しいビートが刻まれ「Daybreak」がスタートする。エネルギッシュなステージングは1曲目から健在で、エージェントもそれに応えるようにフロアをかき乱す。
けん、KAJIの重圧なリズムにの上にキリ、PECOのギターサウンドをのせスタートする「Diabolus」では、4人がステージの淵まで駆け寄りエージェントを煽りたてる。
「今日は全てを忘れて最後まで楽しんで、ぶっとばしていこうぜ!」
「Diabolus」を終え、ここまで3曲。既に汗だくのエージェントを前に、郁磨が声を上げる。ここから本編ラストまでMCを挟むことなく、郁磨の言葉通り「楽しむ」ための楽曲が勢揃い。途中に挟まれた「夢遊の籠」では、それまでの勢いから一転、メロディアスなロック・バラードでエージェントをアンドの世界へ引き込んでいく。
巻き返した勢いは、止まることを知らず、フロアを占拠する。ボルテージを振り切った「ブラックアウト」、「兇」では会場が大きく揺れた。一体感に包まれた会場は、寒さ残る外の陽気とは全く異なり、2階席で観ているこちらまで汗が滲むほどの熱気で溢れかえっていた。KAJIのドラムに合わせ、ヘッドバンキングを繰り返すエージェント。盛り上がりの絶頂を迎える頃には、ベースをステージに残したけんが客席にダイブするなど、今まで観たアンドのステージの中でナンバー1の熱さだったと感じた。
アンコールは、衣装替えし真っ赤なスーツで登場したメンバー。本編の熱気を一度取り払ってのアンコールは、「Lycoris」でスタートし、「あやめ」で幕を閉じるのだが、これだけでエージェントたちが満足するわけもなく、メンバーがステージを降りると共に、会場は2度目のアンコールに包まれた。
2度目のアンコール。この日最後となる曲は「bluff」。演奏前には、「この曲は、自分自身のことをそのまま書いた曲。」「みんな少なからず、先に進んでいくと思う。その時にこの曲が支えになれたら、これ以上ないくらいうれしい。」と郁磨がエージェントに告げる。銀テープが舞う中の「bluff」は、一歩を踏み出す力強いメロディと笑顔に包まれたエージェントが印象的だった。
全ての曲目が終了すると、メンバーが5人がステージに並び、それぞれの言葉で集まった全ての人に向けて、メッセージをおくった。
キリ「みんながいたからここまで来られました。この言葉に尽きます。ありがとうございます。」
けん「17歳からこのバンドを始めて、人間が成長出来る時期をこのバンドに捧げて来ました。みんなのお陰で、少しは成長出来たかな、と思います。5年8ヶ月、人生を共にしてくれてありがとう。俺に関わってくれた人を幸せにしたいと思うから、これからも頑張ります。」
PECO「まだ(解散の)実感がなくて、明日も会いそうなの、この人たちに。誰かが遅刻して、誰かの機嫌が悪くて。そんな中、KAJIだけが「おはよ~」って言ってる。ムカツクんだけど、(自分の)帰る場所はここだったかもしれない。」
KAJI「俺は、(アンドにいた期間は)3年いかないくらいかな。でも、俺の中では、10年くらいいた感じ。良い時も悪い時もあったけど、まだ先があるような気がしていた。この場に立ったら、もう(メンバーと)言い合ったり出来ないと実感して、寂しい。今までありがとうございました。」
郁磨「正直、本編あたりで涙腺が崩壊すると思っていたし、みんなと喜怒哀楽、色々な感情を共有したいと思ったけど、"音"は楽しいんだよね。みんなの笑顔が好きだから、寂しい気持ちはみんな一緒だけど、どれだけ笑顔でいられるかと思って、今日は挑んだ。色々な想いはあるけど、俺は泣いてないぞ!
凄く長かったけど、今、俺がここにいるのは、本当に奇跡なんだよ。関わってくれた人に、これ以上ないくらい感謝してる。誰よりも愛してる。今まで傍にいてくれて、本当にありがとう。」
想いと感情が溢れる中で、言葉を紡ぐメンバー。それでも最後はエージェントに笑顔を見せて、終演を惜しむように、何度も手を振っていた。
「みんなに夢を持て、とは言わない。だけど、夢を掴んでください。今日をスタートにしてください。」
PECOのこの言葉を最後に、アンドは5年8ヶ月の活動に終止符を打った。
SET LIST
1. Daybreak
2. CODE「B」
3. Diabolus
4. 蜥蜴
5. GUT
6. 疑心暗鬼
7. 犠
8. 夢遊の籠
9. Liberate
10. Suicidal dance
11. BLAZE
12. ブラックアウト
13. 兇
ENCORE
14. Lycoris
15. 恋スル@BOY
16. TRIGGER
17. ギャング5 [five]
18. あやめ
ENCORE2
19. 宣戦布告
20. bluff
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