個性的な5人が揃ったロックバンド・ViViD。さまざまなジャンルが混ざったメロディックロックを武器にした彼らは、活動を始めるやいなや信じられないスピードで人気を集め、結成から2年でメジャーデビュー。さらに、デビュー後のシングルを全作品オリコンウィークリーランキング10位以内にランクインさせ、デビューからわずか1年という速さで日本武道館公演を成功させた。
そんな彼らが、今年、ViViD史上最長のツアーとなる「Just do it!」に挑戦する。3ヶ月に及ぶツアーは、全41公演というハードスケジュール。その初日となったのが、4月19日、SHIBUYA-AX公演だ。
この日の公演は、4周年記念ワンマンライブでもあった。SHIBUYA-AXという会場は、彼らがメジャーデビューを発表した場所。この日、この場所を選んだのは、メンバーやファンにとって大切なものだったからに違いない。そして、この日を祝いに多くのファンが足を運んだのは言うまでもないだろう。
暗転した瞬間、ざわついていた会場が一気に静まり、SEが流れると同時に期待や観喜の溢れた歓声が会場中に響いた。メンバーが一人ずつステージに登場すれば、ファンの声は大きくなっていく。メンバーが揃い、Ko-kiの力強いドラムと共に照明の色が赤に変わり、ライブが始まった。
リリースのたび、メンバー全員がコンセプトに合わせた衣装を着ることが多いシーンだが、彼らは、随分前から「等身大」の姿を見せている。この日も、それぞれの個性を表した私服に近い衣装を着ていた。Ko-ki(Dr)は大きめのTシャツにキャップ。イヴ(Ba)は鍛えた肉体見せ付けるために裸の上半身にノースリーブジャケット。怜我(Gt)は水球柄のシャツで、同じくギターの零乃はスタイリッシュにゆるめのスーツで決めていた。シン(Vo)は白のタンクトップにレザージャケットという出で立ちだ。
「Across the Border」と「Distance of Mind」、インディーズ時代の楽曲を2曲披露すれば、オーディエンスは一気に温まり、会場中にはリズムに合わせてこぶしを上げて踊ってる人がほとんどだった。「BLUE」で更に気分を上げると「FAKE」でまたロック色を濃くみせる。
「おい東京!ツアー1発目!」
シンが客席に向けて呼びかける。その後の「risk」、「vanity」でオーディエンスは音に合わせて飛んだ。勢いあるステージング中、イヴはベースを置いてステージから観客の中にダイブ。今時のライブではあまり見られないこの現象はViViDのライブでは当たり前のように行われている。
「REAL」の後、会場内の雰囲気がガラリと変わり、切なくて心温まる「PRECIOUS」が始まった。ファンとメンバーを繋がるこの曲をメンバーは優しく微笑みながら演奏していた。「一緒に歌ってくれ」とシンの言葉に曲は最後のサビに入り、会場が1つになってシンと共に歌った。
その後、スローテンポな曲が続き、「夏風~Endless Love~」へ。夏を思い出させるような暖かい照明に囲まれて観客はリズムに合わせて手拍子。「memories in white」のイントロで会場が静まり、シンの透き通る歌声が観客を夢中にさせた。
「どうもありがとう。」
次は、アコースティックギターの音が会場中に溢れ出す。怜我のギターで始まったのは「夏花」。ステージの真ん中で歌っているシンの歌声とメンバーそれぞれが弾いている音が溶け合って会場内で響いた。
「楽しんでるか?」――曲を終えてシンがMCに入る。
「4周年を迎えました。沢山の人が集まってくれて感謝してます。
今日から史上最長ツアーがスタートします。去年は寂しい思いをさせました。武道館を終えて、バンドとしてまだまだだと思って、5人で自分と向き合ってからもう一回みんなの前に戻ろうと思った。ViViDの再スタートだと思ってます。」
「今日で1本。あと40本。喧嘩も沢山するだろうけど、それが信頼に繋がる。もっと良いバンドになって帰ってくる。みんなで最高のツアーにしましょう!」
「東京ドームの夢は前よりも強くなった。もっと良いバンドを作り上げて、4、5、6、10周年を迎えたい。」
熱い想いをぶつけるシンだったが、最後には「この4年間で一番成長したのは僕のMC!(笑)」と観客を笑わせることも忘れない。
インディーズ時代からファンに愛されてきた「キミコイ」でライブ後半戦が始まる。ラップの混ざったアップテンポな「ring」で会場中が一気に笑顔になり、メンバーも満面の笑顔でステージを周ったり飛んだり、キスを投げたり、とても楽しそうな姿が印象的だった。
雰囲気が変わり、零乃のギターソロが始まった。そのメロディーからは、ギターに対する熱い気持ち、ViViDのギタリストとしてのプライドがしっかり伝わってきた。ギターソロの後、照明が瞬きはじめ、「RIDE on time」のイントロがスタート。ロックなメロディーに夢を叶える力を与えてくれるような歌詞が付いた、とてもViViDらしい一曲だ。
「ラスト!」シンの言葉で観客で大騒ぎが始まる。「「夢」~ムゲンノカナタ~」だ。メンバーは笑顔で楽しそうにシンの歌に合わせて口ずさんでいた。
アンコールでは、現在発売中のニューシングル「ANSWER」を披露。メロディックロックにラップを入れた"ViViDらしい"曲は、彼らの成長を感じられる一曲だ。覚悟をテーマにした大人しげな、聴きやすい曲の後は、各メンバーから本日の感想が語られる。
「ツアー1本目のAXはメジャーデビューを発表したところです。「PRECIOUS」をやってる時に、あの頃の"モテようとしてた自分"を思い出した。今は目立とうとしてます(笑)」―Ko-ki
「4年もバンドできたことに感謝してます。これからは新しいシングルが発売され、ツアーもあります。そんな感じで。」―イヴ
「来てくれてどうもありがとう。この場所でメジャーデビューを発表しました。僕はありがとうって気持ちを伝えたくて今日ここまでやってきました」―怜我
そして、次は零乃。
「よしゃ、俺、零乃。よろしく!あれやっちゃおうか?」
ここから始まるのはViViDのライブでもう定番になっている"男女コール"だ。
「男!」「女!」と交互に呼びかけると「男、まだ弱いね。・・・シン!」と、最後には、シンへのムチャぶりも。驚くシンを気にせずに「4周年、よくここまで一緒にやってこれました。4歳っていうのはまだ幼稚園だ。今年のファンは1年生。去年のファンは2年生。1年ずつ学年が上がっていく。これでいい学校になります。今日のホームルームはこれで終わり。」と続けた。
「気持ちいい。本当にバンドやってきて良かった。今年もよろしくお願いします。というわけで4周年。一番成長したのは僕のMCと言いながら、4月24日すら言えない(笑)。(※「ANSWER」のリリース日を「4月4日」と噛んでしまったのだ) 4周年、そしてツアー1本目、もっと盛り上がっていきましょう!」―シン
仲の良さは誰にも負けないと結成時から宣言してきたViViDの言葉は嘘ではない。MCからも伝わってくるこの仲の良さはViViDの魅力の1つだろう。
アンコールの2曲目は「悪女☆トリッキー」。ファンは全員タオルを取り出して音に合わせて回す。そこからは「W.B.A」と「survive」激しい2曲が続き、イヴは再び客席へダイブした。
シンがステージの前に歩いてきた途端、会場内の雰囲気が変わった。
「これからも一緒に歩いていこうという気持ちを込めてこの曲を歌います。「message」』
ViViDと一緒に歩いてきた4年間の思い出、そして未来への期待を心の中にしまい、観客は1つになってメロディーに合わせて手を振った。メンバーはそれを優しく微笑みながら見回した。
「ありがとう!ViViDでした!」
ViViDの挑戦は始まったばかりだ。
「これからも一緒に歩いていこうという気持ちを込めてこの曲を歌います。「message」』
ViViDと一緒に歩いてきた4年間の思い出、そして未来への期待を心の中にしまい、観客は1つになってメロディーに合わせて手を振った。メンバーはそれを優しく微笑みながら見回した。
「ありがとう!ViViDでした!」
ViViDの挑戦は始まったばかりだ。
-SE-
1. Across the Border
2. Distance of mind
3. BLUE
4. FAKE
5. risk
6. vanity
7. REAL
8. PRECIOUS
9. 夏風~Endless Love~
10. memories in white
11. 夏花
-MC-
12. キミコイ
13. ring
14. RIDE on time
15. カケラ
16. 「夢」~ムゲンノカナタ~
EN1. ANSWER
-MC-
EN2. 悪女☆トリッキー
EN3. W.B.A
EN4. survive-SMC-
EN5. message
1. Across the Border
2. Distance of mind
3. BLUE
4. FAKE
5. risk
6. vanity
7. REAL
8. PRECIOUS
9. 夏風~Endless Love~
10. memories in white
11. 夏花
-MC-
12. キミコイ
13. ring
14. RIDE on time
15. カケラ
16. 「夢」~ムゲンノカナタ~
EN1. ANSWER
-MC-
EN2. 悪女☆トリッキー
EN3. W.B.A
EN4. survive-SMC-
EN5. message
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